只今木更津。

いざ、七里川温泉へ。発車待ちの久留里線上総亀山行き列車(二両編成)内は高校生だらけ。目の前には可愛い盲導犬が車内でかなりくつろいでいる。


バスを降りたよ〜

空気がうまい

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その後


どうやら間違って一個手前のバス停で降りてしまったらしくしばし歩く。
途中道を確認すべく話しかけたお婆ちゃんは道を教えてくれたついでに昔、ここで団子屋さんをしていた話と娘さんがパンジーの苗を買ってきてくれる話をいっぱいしてくれた。
そんなお婆ちゃんの案内をもとに進む・・・と、途中炭焼き釜を発見。
のちに風呂の中でここで炭焼きをやっているおばちゃんに会った。

15:30頃、ようやく目的地へ到着!!
玄関には看板犬のシナちゃん。

写真を撮り損ねたが、後ろの名前の所にはひとりでやって来たのにでかでかと「立石様」とあった。
なんだかすいませんねぇ・・・
こちらは看板猫のテンちゃん。

とにもかくにもとりあえず、温泉に。
浴室は硫黄の匂いがたち込めておりました。
屋上にはすこしぬるめの露天風呂。


で、とにもかくにも次には明るいうちに散策。
大自然。立派な田畑。いい風。
散歩途中のおばちゃん2人に蛍の出る場所を教わる事ができた。


草の上でゴローンとなってボーっとして
ただただ雲が流れてゆくのを見るのはとてもきもちい。
ひとりテンションアップ。
どうか自分で自分を撮って載せてしまったワタシをお許しください。

日が暮れるまで気の向くままにうろちょろ。
丘に上る坂道、田んぼに下りる坂道、トンネルを抜ける細い車道。
行きたい道がそこらじゅうにある。


で、汗をかいたからとりあえず温泉。
夜もまたいい雰囲気。
雲間から月を見る。

夜はほぼ貸切。
それをいいことに露天で風浴もしながら読書。
夜風が身体を撫でてゆく。


すっかり暗くなったので蛍を探しに宿の下の田んぼへ。
久しぶりの暗闇。
お化けが出るとは思っていないはず・・なのにびくびく闇の中を進む。
日中下見をした時とは違う夜の景色。
やけに木々の揺れる音、沢の音が大きく響いている。
空は雲に覆われ、時折隙間から姿を見せる月、星は暗闇の中でひときわ明るく見えて、安心感を与えてくれた。
徐々に見えるようになってきた闇の中で、なぜか小学校や中学校で習った歌が口からこぼれる。
・・・はぁ、雲があんなに早く動いている・・・。
と、光った。
向こうも光った。
田んぼと竹林の間の小川辺りを、小さな明りが飛び交っている。
どうしてキミたちはそんなに光っているのか?
と思ってしまうくらい彼らは光っている。
月や星と同じく、暗闇のなかでその存在は特別なものに見えた。


なんだか心の中にキレイな暗闇を吸い込んだみたいになって、そのまま再び温泉につかる。
蛙が鳴いてる。
さっきと同じ夜だが、宿に帰ってお湯に浸かりながら見てみると、それは少し距離を置いているようだった。


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翌朝、開けっ放しの窓から酸素をたくさん含んだ涼しい風が起こしてくれる。
屋上で山々を見渡しながら筋を伸ばす。
やはり風がいい。

空気がきれいだと、朝自然と身体を動かしたくなるんだよな〜と、実家にいた頃を思う。

朝風呂へ。
ほとんど風浴。開放的な景色を見渡しながら裸で本が読めます。
身体が冷めないんだから温泉の力は本物です。

で、せっかくだからと再び散策。
小山に登ってみて・・・川が見えたので川の方へ・・・トンネルが見えたのでトンネルの向こうへ・・・
あぁ、どこまでも進みたくなる山の魔力。
とりあえず川に降りれて足つけて満足したのでようやく折り返す。

で、で、せっかくだからと再び最後に湯に浸かる。
鳶が向こうの山の上を優雅に飛んでいるよ。







11時、宿を出てバスに乗る。
途中ひとりだけ乗客が増える。
駅に着くが電車は30分後。

のどかだ。


そういえば中学校の頃はバス停でバスを一時間待つのは当たり前だったなぁ・・・と思いながら止まっていた電車の中でしばし待機。

帰りは木更津まで電車で行き、その先は高速バスで。
3人連れのおばちゃん達がそっちの方が早く帰れるよ、と教えてくれた。

おかげでゆっくり出たのに15時の歯医者に間に合いましたとさ。
めでたしめでたし。