建物のシルエットがモノクロでそこにある。
ベランダ越しに見えるその絵は今日も灰色のシルエットに黒い切り抜きへと落ち着いた。


数本


そこに強く黄色い光。

 
真っ直ぐにのびる。


冷たい光の筋。


光の粒は規則正しく光源より垂直に着地する。


浮遊することなくそこへ向かう。


そして


金属音を発生させる。


夜は静けさがほしい。
しかし
今日も、甲高い音がどこかしこから聞こえ続けるのだ。