Sくん作、ウサギとネコ。

こどもたちと過ごしていて大切にしたいなと思うこと。


一方的に叱らない。
謝りなさいと言わない。
妄想を膨らませる。


けんかの仲裁に入ることがよくよくある。
双方の言い分を順番に気が済むまで相手に言うようフォローすると、
一通り思っている事を言った後、
いざ本心を言う時になると大体の子が
「先生、どう言ったらいの?」
と聞いてくる。


「ほんとうは一緒に遊びたかった」
「ほんとうはさっきから謝りたかった」


本当の気持ちを言うのは勇気のいることで、
その時不安からか涙をぽろぽろ流す子もいる。


こうしなさいああしなさいではなく、
本人の心からの言葉、行動を引き出してあげれば、
大抵のことは意図せずともなる形になるようである。



いつも「先生知ってる?実は○○は□□なんだよ。」
と彼の新説を述べる子がいる。
この前は
「日本の国旗って本当は金色と銀色だったんだよ。」と。
「今ね、本当の国旗つくってるの。」と。
彼から見た世の中は、「実は」だらけのミラクルワールドなのだ。


一緒に妄想しよう。
一緒にその可能性について考えよう。