長い一日。


ダライラマ法王の来日講演に足を運ぶ。
難しいことは言っていない。
その穏やかな表情の奥にあるものが見える。
「知を得、理解、体現すること」は大切だ。


会場にはチベットはもちろんタイ、インドネシア、韓国などから来た僧侶の姿も。
各国の声明を披露。日本は真言密教。なかなかに鳥肌ものであった。


ワタシは無宗派
しかしながら様々な祈りの姿を目の当たりにし、少し、目を閉じ手を合わせてみた。
それだけで自分の核の部分と対話できる気がする。
お祈りはそういう時間。
昔からある行為だけども、ワタシも含め普段お祈りしない人にとっては忘れがちな行為。
太陽に手を合わせるのでもいいし、ちょっと取り入れる方向で。


夜は静岡へ。
静岡芸術劇場、野外芸術公園にてクナウカの「女王メデイア」を観劇。
山奥の野外劇場、あたりはすっかり暗く、この日は霧雨。
観客は合羽を着て舞台を注視する。
静かに森に響く語りと鳴り物。風に揺れる木々。
照明に照らされ存在感を増す霧雨。静止する舞台と雨音。
身体は有機的に、そして無機質に動作をこなす。




帰路の車内、総じて「すごすぎる」芝居に一同ため息しか出ず。