早朝4時、外の騒がしい気配で目を覚ます。
次々に増えるサイレン。拡声器からの掛け声。
ベランダに出ると赤い光が暗闇の中並んでいる。
はす向かいには火の粉を撒き散らしながら燃えているアパート。
何十人もの消防隊員。何十人もの野次馬。
炎の熱と煙のにおい。



飛び起きてきた同僚の人々と一部始終を見る。
家が燃えるという衝撃。
日常が非日常になってしまった現場。
燃えているときのインパクトと鎮火した後の虚しさのギャップ。



会社から帰ると当たり前だがそこには誰の姿もなく、
柱だけになった家らしきものが暗闇の中そこにある。




衝撃的過ぎる一日。
そんな今日は外気温も高く、日が落ちても生ぬるい春のような空気。
花見でもしたくなるような。
よくわからないけども、すごく、虚しい気持ち。