実家の本棚にあったのをなんとなく拝借しつつ出だししか読んでなかった
スサノオ自伝」をここ4日ほどで読んでみた。


「この世とは運動会だ。動力の乱舞だ。森羅万象、この運動の自己表現の媒体なのだ。
 …これは一体何のためなのだ?この宇宙的規模の大運動会は、
 一体全体何のためなのかね?見物しているのは誰なのだ?
 …人間は勇んで運動会に参加し、跳んだり、駆けたり、障害物を乗り越えたり、
 糸につるした持ちを食ったり、実にまあ健気なものだ。…」
「このいまいましい肥大煮凝り運動を消滅させることができないのなら、
 また、逆行させることも停止させることもできないのなら、前に押し進めてやれば
 いいではないか。そうだ。…過去の闇の彼方から未来の闇の彼方に向かって突き進んでいる
 運動の背にうち誇って、思い切り鞭をくれてやろう。」




時間のベクトルに身を任せて生きること
ベクトルを縮めて生きること
結局どっちもどっち
人間ってどうしようもないとこだらけ



スサノオ自伝 (集英社文庫)

スサノオ自伝 (集英社文庫)