彼女は私に何を見た。
確信を持ってただ隣に座る彼女に、
確信はあるが自信のない私は精一杯取り繕って
太陽のように語りかける。



ご飯を作ってくださいと彼女は言う。
彼女のどこにこの大胆さがあったのだろう。
ただ静かに座っていたはずの小さなからだに少しずつ力が灯る。


家に招き、さっとスープパスタを作り、一緒に食す。
そして、おいしかったです、と、彼女は母の待つ団地に帰っていく。
たくさんお話してください、と去っていく。
夢は無いと言うがその顔はどこか、希望に満ちている。






温かい気持ちの反面、どこからか深い孤独と虚しさがやってくる。
そう、もう理由は分かっているのだけど。
早く心から太陽みたくなれるよう、抜け道を探さなくては。