3分砂時計を何回もひっくり返しながら
小学生の頃隣の家の車庫で蟻地獄をつついていたのを思い出した。


小さいすり鉢状の蟻地獄が点在する暗い車庫の中、
地獄に落ちた蟻になりすまして藁のきれっぱしをもがかせる。
と、そのうち地獄の底から灰色の手が出てくる。
そして藁を掴んだアリジゴクを引き上げる。

ただただその繰り返しなのだけど、
アリジゴクを騙せないと何回も何回もトライし続けていたなあ。。。
薄暗くてちょっと藁のにおいがする無音のあの空間、時間。
なんだか恋しい。


1990年代、私が小学生時代を過ごしたあの頃、
日本はどんなだっただろうか
世界はどんなだっただろうか
バブルがはじけて
日本でテロがあって。。。
そして私は山の中で走り回っていた。


2011年、この二か月、
アラブの春」の快挙と「ビンラディンの死」
原発事故」の絶望と「新エネルギー」の絶対的需要
エネルギー問題≒政治問題≒世界問題
力関係が再びどっと変わりはじめた。
そして私は東京で自然に飢えている。