牛小屋に行きたい牛小屋に行きたいのだ藁と牛糞と土となんかいろんなものの混ざったあのカオリを嗅ぎたいのだネットで「東京 牛小屋」を検索してみる牛小屋という同じ焼肉屋の情報ばかりがずらりと並ぶ違う私は牛に藁をあげて唾液と鼻水がだらーっとするとこ…

種を植えるとする。

そしてそこに芽がでるとする。 水をやるとする。 その水は土にぐんぐん吸い込まれてみるみる消えてゆく。 そこには湿った土と新しい芽。 おそらく芽は太陽に向かって上へ伸び、 風を受ける面積を着々と増やしながら次々と細胞を生産する。 反対のベクトルを…

さつまいもの向こうの黄色い世界。 虹色のさかなが頭の上を泳いでいった。 白いうさぎが跳ねてゆく。 ワタシは何かが頭にひっかかって、ただ、思い出し方がよく分からなくて、ただ、幸せな予感は確実で。 その何かを知りたくて本で調べてみるが答えは出ない…

月を見る。女はほてったほほを両手で押さえ、ベランダへでて冷蔵庫から取り出したばかりのよく冷えたコーヒー牛乳を飲む。 月はずいぶんと西へと傾いている。 つきの下へ目をやる。 すると暗い屋根の上で夜風に毛を洗う猫がいる。 女は再びコーヒー牛乳に目…

好きである。 かいじゅうたちのいるところ。 いたずらずきのマックスがおかあさんにおこられてへやにとじこめられる。 するとへやのなかににょきにょききがはえてきてもりになる。 時々部屋に帰ったら森になってないかなぁと期待する。 波が船を運んできたら…

「残り時間を意識する」ことは大切である。 岡本太郎は「瞬間瞬間を爆発して生きろ」と言ったが、生きるとは正にそういうことだと思う。それは悔いを残さないためではなく実際に、ほんの一瞬のこの命が今まさに燃えているのだから、生きているとはそういうこ…